Trinity College Library Dublin(アイルランド)
バーミンガムの母校トリニティ・カレッジ・ダブリンの附属図書館。バーミンガムのほとんどの作品を所蔵している。なおこの図書館が特別に所蔵しているのは次の2点。
Manuscripts and Archives Research Library of Trinity College Dublin (アイルランド)
http://www.tcd.ie/Library/manuscripts/index.php
トリニティ・カレッジ・ダブリンの旧図書館内にある古文書資料館。バーミンガムの死後、次女アルテア・ハネイ(Althea Hannay)が、バーミンガムの作品の草稿、バーミンガムの手紙、彼が新聞・定期刊行物等に書いた雑文、家族の写真、バーミンガムの作品に関する書評等をトリニティ・カレッジ・ダブリンに寄贈した。それを同大学の講師で、バーミンガム研究のパイオニアでもあったR.B.D.フレンチ(R.B.D. French)が分類整理した。これらは、現在、Papers of JO. Hannayとして上記図書館に所蔵されている。
National Library of Ireland(アイルランド)
ダブリンにあるアイルランド国立図書館。バーミンガムのほとんどの作品を所蔵している。この図書館が特別に所蔵しているものとして週刊の『アイルランド国教会報』 The Church of Ireland Gazette があり、1904年以降、バーミンガムが本名のジェイムズ・オウエン・ハネイを用いて書いた寄稿文を読むことができる。またManuscriptsの閲覧室にはバーミンガムが知人その他とやり取りした手紙が所蔵されている。
Queen’s University of Belfast Library(北アイルランド)
クイーンズ大学ベルファスト校の附属図書館。 Special Collection of George A. Birminghamとしてバーミンガムの数多くの作品を所蔵している。この図書館が特別に所蔵するものとしてHilda Anne O’Donnell, “A Literary Survey of the Novels of Canon James Owen Hannay (George A. Birmingham)”, M. A. Thesis, The Queen’s University of Belfast, 1959がある。
Linen Hall Library(北アイルランド)
ベルファストの中心部にある図書館。バーミンガムの約半分の作品を所蔵している。この図書館が特別に所蔵するものとして、バーミンガムの父親ロバート・ハネイによる次の2作がある。
British Library(イギリス)
ロンドンにある大英図書館。 バーミンガムのほとんどの作品を所蔵している。またManuscriptsの閲覧室には、1913年にロンドンで上演された General John Regan: A Play in Three Acts の舞台脚本(Lord Chamberlain’s Papersの一部)と、バーミンガムがバーナード・ショーに宛てた数通の手紙が所蔵されている。
New York Public Library(アメリカ)
ニューヨーク公立図書館。バーミンガムの数多くの作品を所蔵している。また「舞台芸術コレクション」”Performing Arts Research Collections” のうちには、1913年11月にハドソン・シアター(Hudson Theatre)で上演された General John Regan: a play in three acts の舞台脚本が収められている。
University of Texas at Austin Library (アメリカ)
マイクロフィルム版の短篇小説 “Driven: A Story of Strade Moor” を始め、数多くのバーミンガムの作品を所蔵している。この短篇小説は、ロンドンの文芸雑誌『テンプルバー』の第395号(1893年10月)に掲載された。バーミンガムは、小説家としてデビューする以前、この作品を同雑誌に投稿し、掲載された。 (Letter of the Office of “Temple Bar” to J.O. Hanny, December 7, 1891, TCD Manuscripts 3454-7 参照)
Harry Ransom Humanities Center, University of Texas at Austin(アメリカ)
同センターが所蔵するジョージ・バーナード・ショー・コレクションのうちに、ショーが1911年12月15日から1912年2月29日までバーミンガムに宛てた7通の手紙が含まれており、これらの手紙からはショーがバーミンガムの演劇『ジョン・リーガン将軍』をいかに高く評価していたかがうかがえる。同コレクションにはまた、『ジョン・リーガン将軍』のロンドン公演に当たって、バーミンガムがプロデューサーと交わした契約書にショーが修正を加えたものの写しが含まれている。
Clew Bay Heritage Centre(アイルランド)
http://www.museumsofmayo.com/clewbay.htm
メイヨー州ウェストポートの歴史博物館。バーミンガムは1892年から1913年までウェストポートに住み、この町で小説を書き始めた。彼のいくつかの小説が展示されている。この博物館を運営するウェストポート歴史協会(Westport Historical Society)は機関誌 Cathair na Mart: Journal of Westport Historical Society を隔年ごとに発行しており、バーミンガムに関する論文も掲載している。(「参考文献」の項参照)
Westport House(アイルランド)
ウェストポートにある邸宅で、16世紀から現在までブラウン(Browne)一家が住み続けている。現在は一般にも開放しており、バーミンガムの他にもW.B.イエイツ、ジョージ・ムアといった、この邸宅を訪れた文人たちの蝋人形が飾られている。
Public Record Office of Northern Ireland(北アイルランド)
ベルファストにある北アイルランド公文書館。バーミンガムが知人に宛てた手紙の他に弟R.S. ハネイ(R.S. Hannay)と妹アグネス・ハネイ(Agnes Hannay)が知人に宛てた手紙を所蔵している。またバーミンガムの父方の祖父ジェイムズ・ハネイ(James Hannay)がアントリム州ブッシュミルズ郊外の邸宅バリロック・ハウス(Ballylough House)をウィリアム・トレイル(William Trail)から借りて住むようになった時の賃貸契約書等も所蔵している。